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[石田倉庫のアートな人々]#18 伊藤まどか(jewelry)


コンテンポラリー・ジュエリーというジャンルのジュエリーを制作する伊藤まどかさん。石田倉庫No.3の2階にアトリエがあります。手前に見えるのはマネキンの上半身。
「私が作っている作品は、身につける彫刻=ウェアラブル・ジュエリーとも言われています。商業的なジュエリーは流行や時代性があったりしますが、私はそういうものではなく、自分だけが考えて表現できるものを作りたいと思っていて。大学在学中は女性のラインを意識した作品を作ったりしていました。」

「line」(2012)iron/1900×W5300×D605

まどかさんは、高校3年生の夏、武蔵野美術大学のオープンキャンパスで金工の鍛造場を見て「かっこいい」と思い、工芸科への進学を選んだのだそう。そして、鉄を中心に金属造形を学びながら、ジュエリーのジャンルの広さにのめり込んでいきます。
卒業後は、「金属しか知らなかったので、特に鉄以外の素材に取り組む機会が多そうな会社で働きたい」と、CMなどの美術や造形制作を行う会社に入社。はじめは会社勤めをしながら、自分の制作も出来たらと思っていたそうですが、忙しい毎日に追われ、自分の時間はとても持てず、さらには、学生の頃からの腰痛悪化。これを機に、自分のやりたいことを改めて考え直しCM会社退社。「自分の力量と状況を考えてゆっくりゆっくり制作ができる環境を作りたい」と、アトリエを構えることにしたそうです。

[左]「bone」(2011)copper, cloth, imbroidery thread/H900×W400
[右]「流れ る」(2010)iron, stainless steel wire, solder/H620×W330
アトリエを構えるにあたって、金属を叩く音は大きく、もちろん自宅は無理なので、大学の教授に相談したところ、金工の会社でシェアスペースの机が空いているという話を聞き、さっそくその会社に連絡。その会社の社長さんに相談したところ「君みたいなタイプは、一人で作業するよりもいろんな人と関わりながら制作できる環境が向いている」とアドバイスを受け、石田倉庫を薦められたのだそうです。「金工の先輩もいらっしゃるし、実際、とても居心地のよい場所でした。」

指輪のスケッチと作品。「わたし、指輪が好きなので、
たくさんスケッチしています」とまどかさん。
石田倉庫にアトリエを構えてからは、絵画教室の講師を2年ほど務め、子どもたちの制作に関ります。その中で、「自分の制作物は白黒が多かったのですが、子どもたちの色彩豊かな感じを見て『ああ、わたしもこういうワチャワチャした感じ好きだったじゃん』って思って。それで、カラフルで金属とはまったく性質の異なる“和紙”という異素材での作品づくりを思いついたんです」

「カミアソビ」(2015)sliver,18-karat gold plating,Japanese paper,art paper
現在はジュエリー会社に転職。仕事では商業的なジュエリーに関わりながら、休日は自分自身の作家活動を行う日々。「作り続けていきたいという軸が自分の中でブレずにあれば、たとえゆっくりでも、続けることが大切なんだという言葉を尊敬する先生から常に教えられてきたので、自分のペースを大事にしてこれからも自分の表現を挑戦して作り続けていきたい」と語ります。

「私のジュエリーは、普段使いはできないかもしれませんが、何か特別な時にこれさえ身に纏っていれば、堂々と晴れやかな気分になれる、そんな作品です。ぜひ、見にいらしてください。」

伊藤まどかさんのホームページ
http://www.itomadoka.com


「カケラ」(2012)iron, mirror, cashew
(文責:小林未央)




- - - - - - - - - - - - -<追記>2015年 アトリエ展の様子- - - - - - - - - - - - - 
絵画のいたしおりさんと一緒に作品展示を行いました。
















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